岩間 博史 JEC代表理事
2014.3.15

立春を過ぎてから、関東では、冬型の気圧配置が崩れ大雪に見舞われた。
2月に入り、2週連続で週末に降った雪は、記録的な積雪となって、
都市機能はマヒし、農産物の被害も大きく、復旧の早やからんことを切に祈っている。
 
近くの公園でも、樫の大木が雪の重みに耐えかね、
太い枝が無残にもザックリと折れ、幹までヒビ割れてしまった。
 
一方、街路樹の柳は、みなよく風雪に耐えて立っており、
古来から「柳に雪折れなし」の例え通り、そのしなやかさが際立って目に映った。
雪国では、「雪吊り」や「雪囲い」が初冬の風物詩になっているが、
それは厳しく長い冬に向けた生活の知恵であり、
雪から樹木等を守るための習慣なのだろう。 
 
3月を迎える時期は、私たちの法人でも、新入社員向けや
新しく職場のチームリーダーになった中堅社員を対象にしたメンタルヘルス研修が、
カリキュラムに加わるようになる。
 
例えば“気象条件”(職場環境)の変化に対して、
自分のこころが折れないようにするための「雪吊りや雪囲い」(スキル)の基本を知って、
ワークショップ(ケースタディ)で、しなやかな考え方を体系的に実践する研修だ。
 
研修による変容の一つに、ディスプレイを見つめ放しの日常から、
一面、白銀の世界のような模造紙に向き合う時、
やがて不思議なほどの解放感と思考の広がりが感じられるという。
 
日頃、向き合う画面サイズの枠と黙々と入出力の繰り返しで、
気づかぬうちに偏向的な思考パターンができてしまいがちだが、
研修が進むにつれて、紙の上を線と図形がランダムに交差し、
ディスカッションで互いの思考が伝播するにしたがって、
問題の理解が加速度的に深まり、応用の範囲が広がるのは印象的でさえある。
 
デジタル社会の波の中で、こうした研修がバランス良くシフトされ、
行動への道筋として成果が上がるよう期待をしている。
 
掻き集められ固く凍りついていた道端の雪も、
暖かな春の雨でやっと溶けだし、土も潤い始めている。

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